みらい科学館

2010年09月26日

来週27日で終わってしまう「ドラえもんの科学みらい展」に行ってきた。




連休だからか、お昼過ぎから行ったにもかかわらず、あまり込んでいない。日本未来科学館の地下駐車場に駐められた。
解説ヘッドホンを借りて、ひとつづつゆっくりと観ていく。
子供たちは、スクリーンに映ったドラえもんと一緒に歩くところや、ガリバートンネルが気に入ったようだ。
ぼくは、タイムマシンの作り方がなかなかおもしろく読んだ。
タイムマシンを作るときに用意するものは以下。実に興味深い。
  • 地球50個分の質量を2セット。
  • 質量と同量の負のエネルギー。
  • 高速の99.6%で航行できる宇宙船1機。
ドラえもん企画展を観たあとは、7階のレストランで遅いお昼を食べ、常設展示の5階と3階へ。
5階は、応用科学的なもので、人体、地球環境、宇宙探査など。
3階は、情報科学や技術革新など。

5階にあるHIIロケットのエンジンLE-7




そして、3階の情報科学のコーナー。
ここで、驚くべき展示が!





インターネットの物理モデルとは、なんぞやと興味深く見てみる。
どうやらIP通信におけるパケットを白と黒のボールに喩えて、配送をする仕組みらしい。
解説員の人から詳しく話を聞く。
周囲には、白いパネルがあり、これが通信する端末を表している。この端末は、左側が送信装置であり、白黒ボールを並べて送出する溝が開いている。右側が受信装置で、届いたボールが自動的に並んでいく。この受信ボールの白黒の並びを解読することで、受信メッセージを知る。
ボールが転がるレールが、通信路であり、中にある螺旋レールを持つ装置がルータである。



ルータは、届いたボール群の初めの2つのボールの白黒の組み合わせをみて(2bit)、到達させるべき端末(A~D)を識別し、適切なレールにボールを送り出す。
なるほど、よくできていると思っていると、解説員の人から驚くべきことを聞いた。
各ルータが宛先を識別したあとの経路選択で、過去の送出履歴から通信経路の混雑度を判断しているとのこと。混雑状況によっては、遠回りの経路を選択することもありえるのだ。
また、宛先情報が誤ったボール群が届いた場合は、そのボール群を捨てる機構も入っているとのこと。見ていると、ルータの下部のパイプにボールが流れていくケースがある。パケットをrejectしているのだ。
また、宛先に指定した端末毎に文字を符号化するコードが変えてあるため、誤って別の端末に届いたり、途中経路で白黒情報を覗き見たり(実際に見える)しても、正しくデコードすることができない。
つまり、暗号化機構も共通鍵方式で実現されている。
さすがに、ICMPなど、ルータ自身がパケットを作り出すのは、機械が大きくなりすぎるのだろうか、実装されていない。

ビットを3cmほどのボールに喩え、それが流れていくロジックをかなり現実的なIP通信になぞらえていることがわかる。
こんな凝った仕組みをよく考えたものだと思うが、ここまでしても一般の人に通信のおもしろさを理解してもらうのは大変そうである。

科学館は、実に楽しい。
結局閉館時間まで、たっぷり遊んだ。

最後に、みらい科学館から目と鼻の先にある「大江戸温泉物語」で、お風呂+晩御飯。
ここは温泉テーマパークと名乗っているが、いったいどんなふうになっているのか期待しながら行ってみる。
値段がちょっと高めなのだが、浴衣とタオルを貸出してくれるので、準備がなくとも行ける。
子供のサイズの浴衣も充実したサイズ展開がされており、入館後すぐに着替えさせられる。
更衣室とお風呂の間が、アミューズメントスポットになっており、夏祭りの縁日を再現してあった。
食事処も休憩所も広く、屋台で蕎麦・うどん・ラーメン・海鮮丼・韓国料理・惣菜などなど、充実の食事を自分で運んで食べられる。
蕎麦もなかなかおいしかった。
縁日なので、xxすくいやくじやゲームも充実。
海外からのお客さんもたくさんいて、ここでまた数時間遊んでしまった。

すっかり夜遅くなり帰宅。
充実した休日でした。



sylphide_ffr31mr at 00:17コメント(0)トラックバック(1) 
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