2009年08月04日

鏡と右と左

うちの二番目ちゃんは、ひらがなとカタカナが読めるようになり、一部のひらがなを書けるようにもなってきた。
子供はよく鏡文字を書くというが、例にもれず二番目ちゃんも鏡文字を書く。
「く」を書くと「>」となるのだ。
何度、正しい「く」を見せても、書くだんになると「>」になってしまうのだ。
そんな子供をみていて、ぼくは本当に「>」と見えているのではないかと思えてきた。

心理学や脳科学のサイトをみると、物理的には網膜に投影される像は、上下と左右が逆転した像が見えるとのこと。つまり、虫眼鏡を腕を伸ばして見える逆転した像と同じに見えているのだ。
それを脳の視覚野で逆転像を再度逆転させて、脳は周囲を認識している。

ちなみにカメラもフィルム面には上下左右が反転した像が写っている。なのでファインダーから覗いた像はプリズムや鏡を使って再度反転して人間に見せている

4、5歳以下の子供は、その視覚野での像を反転させる機能がちゃんと組みあがっていないため、ときとして逆転像のまま認識することがあるらしい。環境の上下左右のマッチングがちゃんと紐づいていないのだ。
鏡文字を書いているのをみて、「それは違うでしょ、ちゃんと見なさい」と叱ってはいけない。子供は、「ちゃんと見て」いるが、左右を逆に認識しているだけなのだから。

では、子供の上下の認識はどうなのであろうか。おそらく上下というのは、赤ちゃんのころから、はいはいをしたり歩いたりするために、正しく認識することが必要であり、かなり早期に脳の紐付けがされると思う。
視覚だけでなく、体感で重力を感じることもその助けとなるだろう。
なので、子供でも上下は間違えないのである。


さて、この左右と上下の疑問は、鏡に関する非常に有名な疑問と似ているところがある。

「鏡は左右を逆転した像を作るのに、なぜ上下は逆転した像ではないのか?」

これに関する答えは、以下の本に詳しい。
googleで調べるのもよいが、ぜひ自らの力で理解してほしいと思う。



自然界における左と右

 






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