2008年05月27日
『カフーを待ちわびて』原田マハ/宝島社文庫(2008)
妻に薦められ、めずらしく純文学。
沖縄の離島で質素に素朴に暮らしている35歳の主人公の元に、ある日手紙が届く。
「わたしをお嫁にしてください」
主人公が以前旅行で行った神社の絵馬に冗談半分で「嫁にこないか」と書いたことに対する返事らしい。
そしてやってきた女性は、とてつもなく美人で、明るい性格。でも、時折見せる寂しげな様子に何か秘められたものがある・・・。
本書は、ラブストーリー大賞の受賞作だそうだ。
ラブストーリーに限定、という賞自体めずらしく、聞いたこともなかったが、まともなものだそうだ。
純朴な主人公、島の友人たち、ちょっと謎な明るく活発な美人とを中心に、素朴な島の生活を飽きさせることなく丁寧に描き、とても好感のもてる小説だ。
各キャラクタには、それぞれ不幸もあるのだけど、それは過ぎ去ったこととして描かれ、それを乗り越えていたり、乗り越えようとしていたりしている。
力をはって、前向きに! という感じを前面に出すのではなく、現状維持でもいいや、でも、後ろ向きに悲観したりはしない、そんな、ちょうどいい力加減が、心地よいのではないかな、と思う。
ちょっと仕事に、生活に、疲れを感じちゃった人。
沖縄の広い空と青い海と白い道を想像しながら、幸福感と共に息抜きとして、いかがですか。
沖縄の離島で質素に素朴に暮らしている35歳の主人公の元に、ある日手紙が届く。
「わたしをお嫁にしてください」
主人公が以前旅行で行った神社の絵馬に冗談半分で「嫁にこないか」と書いたことに対する返事らしい。
そしてやってきた女性は、とてつもなく美人で、明るい性格。でも、時折見せる寂しげな様子に何か秘められたものがある・・・。
本書は、ラブストーリー大賞の受賞作だそうだ。
ラブストーリーに限定、という賞自体めずらしく、聞いたこともなかったが、まともなものだそうだ。
純朴な主人公、島の友人たち、ちょっと謎な明るく活発な美人とを中心に、素朴な島の生活を飽きさせることなく丁寧に描き、とても好感のもてる小説だ。
各キャラクタには、それぞれ不幸もあるのだけど、それは過ぎ去ったこととして描かれ、それを乗り越えていたり、乗り越えようとしていたりしている。
力をはって、前向きに! という感じを前面に出すのではなく、現状維持でもいいや、でも、後ろ向きに悲観したりはしない、そんな、ちょうどいい力加減が、心地よいのではないかな、と思う。
ちょっと仕事に、生活に、疲れを感じちゃった人。
沖縄の広い空と青い海と白い道を想像しながら、幸福感と共に息抜きとして、いかがですか。