2007年07月12日

『涼宮ハルヒ シリーズ』谷川流著/角川スニーカー文庫

数年前から、やたらと話題になっていたハルヒシリーズ。現在、9冊ほど角川スニーカー文庫から出ている。
波に乗り損ねて、アニメも本も読む機会のないまま、そのうちいつか読もう本として位置づけられていたのだが。
冊数を重ねて長く続くシリーズは、読むとなるとそれなりに費用もかかるので、後になるほど手が出しにくくなる。

先日友達が持っていることを知り、9冊をまとめて借りた。感謝です。ありがとうございます。

そして一気に読んだ。
高校1年の4月のハルヒと俺の出会いからはじまり、季節のイベント毎に事件を起こしてくれる。ゴールデンウィーク、期末テスト、夏休み、運動会、学園祭、冬休み、クリスマス・・・・・。
時々、中学時代に時間旅行をしつつも、順調に高校時代を過ごしていく。
基本的に短編~中篇の連作小説なのだが、9冊もあってやっと一年間が経過している。
詳しくは、wikipediaの表がよくまとまっている。
そして、刊行順序と物語中の時系列も合っていないことがよくわかる。
それにしても、これほどよく一年間に事件を詰め込んだものである。

例えば『名探偵コナン』の各話を、正確に日時を特定したらどうなるのだろう。
毎日のように、殺人事件や脅迫事件に出会っていることになるのだろうが、話が終了し登場人物が日常に戻ることで、次の話とのつながりを曖昧にしている。
『ハルヒ』シリーズのすごいところは、宇宙人、未来人、世界の危機、という事件を正確な日付と共に、一般高校生の日常に含ませて、登場人物の生活を成り立たせているところにあると思う。





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