2012年10月27日
Galaxy Noteの画面解像度を考察する
今まで、Android端末にはまったく注意を払ってこなかったのだが、Galaxy Noteをみつけ、書くことに注力したそのコンセプトに惚れた。
Galaxy Noteは、2012年4月に発売され、2012年11月にGalaxy Note2が発売される。
いま、ぼくはそれを狙っている。
メモリやCPUは1に比べて2はアップしているのだが、画面解像度だけは落ちている。
800x1280だったのが、720x1280になっているのだ。
画面のサイズそのものは5.3インチから5.5インチに大きくなっているのに、横が狭くなっている。結果的に画面は細長くなっているようだ。
アスペクト比が変わったスマホは他にもある。iPhone4からiPhone5への変化だ。
以下のようにまとめると、よくわかるが、HDフォーマットへの適用がその理由だろう。
機種 | 画面サイズ | 画面解像度 | アスペクト比 | 規格名 | コメント |
Galaxy Note | 5.3インチ | 800x1280 | 5:8 | WXGA | 液晶ディスプレイ普及期のころのアスペクト比 |
Galaxy Note II | 5.5インチ | 720x1280 | 9:16 | HD | ハイビジョンのアスペクト比 |
iPhone4 | 3.5インチ | 960×640 | 2:3 | --- | 写真のLサイズのアスペクト比 |
iPhone5 | 4インチ | 1136x640 | 9:16 | --- | ハイビジョンのアスペクト比 |
--- | --- | 1920x1080 | 9:16 | Full HD | ハイビジョンのアスペクト比 |
アスペクト比の問題だけなら1366 x 768など、長辺も伸ばし密度(PPI)を下げないでいてほしいと、はじめは思った。
で、PPI(Pixel Per Inch)を計算してみると、以下のようになる。
解像度(PPI)= SQRT{ (短辺ピクセル数)^2+(長辺ピクセル数)^2 }
機種 | 短辺ピクセル | 長辺ピクセル | 画面サイズ | 解像度(PPI) |
Galaxy Note | 800 | 1280 | 5.3 | 284.8 |
Galaxy Note II | 720 | 1280 | 5.5 | 267.0 |
iPhone4 | 640 | 960 | 3.5 | 329.7 |
iPhone5 | 640 | 1134 | 4 | 325.5 |
PPIは値が大きいほど高密度であり、なめらかに見える。
なので、Retinaディスプレイの宣伝で、PPIは大きいほどいい、と思われがちだ。ぼくもそう思っていた。
ところが、文字の大きさはptで指定されるため、PPIが大きいと文字は大きくなる。
なぜか。
文字の大きさの単位、1ptは1/72インチと定義される。
例えば、10ptの文字は、10/72インチの大きである。
これを仮に300PPIのディスプレイに表示すると、1インチに300ピクセルがつめこまれているから、10/72インチを表すには(300x10/72=43)ピクセル必要となる。
一方、100PPIでは、(100x10/72=14)ピクセルでよい。つまり、液晶で表示されるピクセル数がPPIが小さいほど少なくてすむ。そのぶん、曲線の滑らかさは失われるが、見た目としては小さな字になる。
このことから、テキスト主体の利用であれば、PPIはさほど必要ないのである。
Galaxy Noteが、ノートとして機能することに軸足を置いているので、実はPPIはさほど必要ない、という判断もあるのであろう。
さて、Note2の発売はいつだ!?